一番きれいなアステリズム

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クリソベルルに付きまして、お話をしました時に、ある種の宝石をカボションのカットすると、キャッツアイ効果を呈する、旨説明をいたしました。
簡単に申し上げますと、カボションのカットを施された宝石に見られる、4条あるいは、6条のスター効果を意味しております。
すべての宝石をカボションのカットにすると、それを呈する、という訳ではございません。
「アステリズム」のために、必要な条件があります。
*宝石が、少なくとも、2方向に配列されたインクルージョンを持つこと。
*研磨時に、宝石の底面がインクルージョンを含む面と平行に、磨かれる事。
「アステリズム」を示す宝石には、コランダム、アルマンディンとガーネット、スピネル、クオーツそして、ベリルなどがあげられます。
キャッツアイ効果にしろ、アステリズムにしろ、「反射の効果」ですので、必要なものは光です。
集光と散光というものがあります。
集光により、スター効果が鮮明に現れます。自然光でスター効果が“ビシッ!”、と現れているものは、先ず、合成石と思われます。
スター効果の場合、その「星」が、石の中心より始まり、その中心部に近いラインが太く、徐々に、ラインが細くなっていくものが、良質と教えていただいた事があります。
その石の見方は、ソーティングのパッドの上に、宝石を置き、ペンのライト等に、光をいろいろな方向から、当ててみることをお勧めいたします。
いくらスターがよく出ていましても、色など宝石としての要件が、そろっていなければ、価値はありません。
特に、製品化するためには、その石の裏面が、石座を付けられる物か否かをお確かめになられたほうが、よろしいです。
ちなみに、キャッツアイ効果の場合、散光では、ラインが“ボワー”と3本のように見え、集光の下、一本のラインと、ならなければなりません。
こちらも散光で、キャッツアイ効果が見事に見えましたら、要注意です。 Tiffany ネックレス